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中小ストックビルの改修ハンドブック 〜そろそろ改修をお考えの方々へ

このハンドブックの目的と使い方

本ハンドブックは、既存の中小ビルを中心としたストックビルの活用活性化のために有効な改修方法をビルオーナー等の方々が利用しやすい形式にまとめたものです。
中小ストックビルの現状を把握した上で改修に取り組むには、ストックビルの付加価値や不動産価値の向上を図る視点が欠かせません。そして、本研究委員会が掲げる「スマートウェルネス」の概念に基づいた働く人の「知的生産性の向上」に寄与することにも注力しています。

● ビル経営の立場から、オーナーの視点、テナントの視点からの検討が必要になります。

次のような要素の差が、賃料とテナントの評価へとつながっている可能性があります。

  • 防災性能(耐震性、事業継続性、防災対策)
  • 空間性能(広さ、階高、エントランス、緑・眺望等の自然要素)
  • 設備性能(省エネ・省資源、光・空気(温湿度)・音等の環境要素)
  • ICT性能(情報通信環境)
  • サービス性能(セキュリティ、インフォメーション、ワーカーサポート)
  • 管理コスト(水光熱費、管理費等の共益費と有料サービス)

● ワークスタイルの多様化の動向、新しい業種やインキュベーションオフィス等の今後成長の期待されるテナントも視野に置くかで、マーケットも異なってきます。枠組みとして、以下が想定されます。投資対象の事業スキームの視点もあるでしょう。

一般業種 標準的事務所(一般オフィス仕様)
特殊業種 クリエイティブな業態、特殊設備を要する業種
新たなマーケット志向 ニッチなニーズ、起業段階のオフィス

● 一般のストックオフィスビルの性能改善方法を検討する上では、単純に改修を行うだけでなく、スマートウェルネスの概念に基づいて、環境共生やエネルギー効率を高めるサステナブル化、ICT活用を高めたスマート化、そして、知的生産性の高いクリエイティブビル化等への転換による知的生産性の向上を視野に置くことが効果的でしょう。

以上の考え方をベースに、第1章では、中小オフィスビルの課題を概観し、これからの新たな可能性を探ります。 第2章では、中小オフィスビルの自己評価(チェックリスト)を通して改修改善ポイントを見出し、改修の方向付けへと進める手順を紹介します。 第3章では、多くの改修ビルの事例から8つのカテゴリーに分けて様々なアプローチ方法やヒントとなる35のメニューを提示します。 そして、第4章では、改修の社会的な評価や市場との関係を論じます。最後に、第5章では、本研究委員会で取り上げた様々な先行事例から特徴的な物件を紹介しています。

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中小ビルの改修ハンドブック

●本書の転載・複写については、当法人(JSBC)までお問い合せ下さい。

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